空気を読む(香山リカ)要約と解説!問題と感想…空気を読む(現代文)、空気を読む力の言い換えは?

 

評論文「空気を読む」

(香山リカ 著)の要約は、

 

過剰に空気を読むのは虚しいことで、

関係の破綻にもつながるというものです。

 

高校の国語の教科書に載って

10年以上経ちますが、

現代でも考えたい内容を論じています。

 

 

空気を読む(香山リカ/現代文)要約。空気を読むの解説と問題、感想など

 

「空気を読む」という香山リカ著の評論文が

2010年頃から高校の現代文の教科書に

載っていますが、

 

本文はどのような内容なのでしょうか。

 

簡単に解説すると、

近年の日本では職場ほど公的でなく

家庭ほど私的でない「準パブリック」な場で

 

空気を読むことが当たり前になっているが、

それは虚しいことで、

いつか破綻をきたすことになるという内容です。

 

香山リカは人が空気を読んでしまうのは

「少数派になりたくない」

という心理からだとしています。

 

10年以上前の文章ですが、

今読んでも新鮮な内容です。

 

スマホやSNSの普及などで、

 

子どもの友達関係のあり方が問題に

なりがちな現在にこそ

読んでおきたい文章かもしれません。

 

 

空気を読むことで破綻しそうな例として、

香山リカはテレビ番組の作成現場を

取り上げていますが、

 

他にも日本の政界や業界、

老舗の企業などもあてはまります。

 

業界や組織の中で空気を読みあっていると

時代にそぐわない古い慣習が

見直されないまま残りがちです。

 

マスメディアが発達した現代では、

それらが外部に発覚し、

 

非常識だとバッシングを

受けることがよくあります。

 

 

日本人は特に空気を読むのが

文化のようなもので、

学問的な研究も盛んなので、

 

ネット上で見られる小論文なども

たくさんあります。

 

 

空気を読む香山リカの評論文は、

国語のテストで問題として

出題される場合は要約や感想、

 

空気が読めるとはどういうことか等の

意味や言い換えを

問われることが多いです。

 

 

空気を読む力を言い換えると?必要なスキル?

 

香山リカは、空気を読める人のことを、

 

海外の研究者が論文で使った言葉

「as-if personality」を訳して、

「かのような人格」と言い換えています。

 

この言葉は、空気を読む力があり、

場面や相手に合わせてころころと

対応を変える人のことを指しています。

 

空気を読むという言葉の語源は

「場の空気を読む」という慣用句です。

 

その場の雰囲気や状況を察して

適切な行動をすることという意味で

使われています。

 

海外にも「気を利かせる」

「相手の真意を汲む」などのふるまいは

ありますが、

 

日本人は特に空気を読むこと、

さらに空気に同調することを重視します。

 

こうした慣習は組織の腐敗や、

子どもであれば友達間での

いじめを助長しやすく、

 

見直しが求められます。

 

大人の社会でも日本では

はっきりと自分の意見を言う文化がないので、

 

責任の所在が曖昧になりやすいことなどが

問題になっています。

 

 

香山リカは、

子どもたちが空気を読むために、

意味がわからないことも

 

分かったふりをして

話を合わせてしまうというようなことを

問題視しています。

 

2010年にテレビ東京系列のテレビ番組

「ニッポンのミカタ!」に出演した際には、

孤立を恐れて空気を読むのではなく、

 

自分で空気を作っていけば良い

という内容のトークをしていました。

 

ちなみに、NHK教育テレビの番組

「つくってあそぼ」は空気を読まない

 

ゴロリの動画が動画サイトで

話題になったこともあります。

 

子どもは空気を読む方法を学びがちですが、

やはり日本の社会では

空気を読まないのは大物ですね。

 

 

現在は空気を読むことについて

香山リカの他にも

様々な人が本を出しており、

 

例えば脳科学者の中野信子は

「空気を読む脳」という本を出しています。

 

『「場の空気」を読む技術』

(内藤誼人 著)という本もありますが、

これは2004年発行のものです。

 

近年は

「空気は読むものではない。吐いて吸うもの」

(藤原東演 著、2018年)、

 

『「空気」を読んでも従わない』

(鴻上尚史 著,2019年)など、

 

香山リカをはじめとして

「空気は読みすぎなくて良い」という

論調の本が多いです。

 

 

空気を読む(香山リカ)の要約について

 

香山リカの評論文「空気を読む」は、

空気を読みすぎる日本の慣習を

批判するものでした。

 

周囲との協調を大事にするのは

日本人の古くからの特徴なので、

すぐになくすのは難しいですが、

 

健全な社会になるように

修正していきたいものです。

 

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