ゾロアスター教の禁忌!日本支部と有名人、日本の教会…アンリマユとゾロアスター教、フレディ・マーキュリーの葬儀

 

ゾロアスター教の禁忌とは何でしょうか。

 

ゾロアスター教は古代から続く宗教ですが、

ロックバンド「クイーン」

フレディ・マーキュリーなど近年の有名人にも信者がいます。

 

教義や特徴的な葬送の仕方を紹介します。

 

 

ゾロアスター教の禁忌!日本の支部と教会、有名人…アンリマユとゾロアスター教、ゾロアスター教徒について

 

無宗教が多い日本ですが、

寺や教会自体は珍しくないことからも分かるように、

様々な宗教に対して寛容と考えることもできます。

 

たとえば、

キリスト教信者の有名人はつるの剛士

イスラム教の芸能人はアントニオ猪木などがいます。

 

それでは、ゾロアスター教徒は日本にいるのでしょうか。

 

ゾロアスター教は、

紀元前7世紀頃のイランで生まれたとても古い宗教で、

現在はインドなどを中心に

10万人の信者がいるとされています。

 

ゾロアスター教の考え方をわかりやすくいうと、

世界は善の神アフラ=マズダと、

悪の神アーリマン(アンリマユ)の戦いでできている

という意味になります。

 

こうした、

世の中を善と悪に分ける考え方を善悪二元論といいます。

 

また、ゾロアスター教は

火を神聖なものとするので、拝火教とも呼ばれます。

 

ゾロアスター教は

古代中国でも広まり、

日本にも伝来したとされます。

 

現在も、ゾロアスター教の日本支部があるなどと

噂になることもありますが、

実際に日本で宗教団体として活動した記録はありません。

 

ゾロアスター教徒になるには

親がゾロアスター教徒でなくてはならず、

部外者が入信することができないので、

日本ではあまり広まらなかったようです。

 

加えて、ゾロアスター教は、

儀式でも教徒以外の人は

参加や見学が認められないので、

秘密の多い謎めいた宗教となっています。

 

ちなみに、

日本の自動車メーカーのマツダのアルファベット表記が

「Matsuda」ではなく「Mazda」となっているのは、

 

ゾロアスター教神の

アフラ=マズダにあやかったものと言われています。

 

これは、

マツダがゾロアスター教系の企業というわけではなく、

創始者の松田さんの名前とかけてみた程度のことでしょう。

 

一方、インドでは、

富裕層にゾロアスター教徒が多いので、

ゾロアスター教系の企業というのはあります。

 

ゾロアスター教では、

長年にわたり火葬や土葬が禁忌とされていました。

 

それではどのように遺体を葬ったのか、

次の章で紹介します。

 

 

フレディマーキュリーの葬儀。マーキュリーの葬儀はどうだった?

 

イギリスのロックバンド、

クイーンのボーカルであるフレディ・マーキュリーは、

映画「ボヘミアン・ラプソディ」が公開されたことで

近年も知名度を上げています。

 

フレディは、

1991年にエイズにより亡くなるのですが、

実は、彼はゾロアスター教徒でした。

 

ゾロアスター教徒であるフレディ・マーキュリーの葬儀の様子は

一般には公開されず、

身内のみでゾロアスター教の風習に沿って行われました。

 

本来、ゾロアスター教の葬送は、

鳥葬風葬といって、遺体を埋めずに放置して、

鳥がついばんだり風化するのに任せるというものです。

 

これは、火や空気といった自然のものを、

人間の死体という穢れたもので

汚してはいけないという考え方によります。

 

遺体を鳥に食べさせるというのは

現代人の感覚からするとグロテスクな気もしますが、

自然の摂理にはかなっているかもしれません・・・

 

ただし、現在は、

遺体を食べるワシなどの鳥が減少し、

遺体が腐るなどして不衛生なことから、

鳥葬を法律で禁止している国も多く、

 

ほとんどのゾロアスター教徒は

土葬や火葬を行うようになっています。

 

そのため、フレディもロンドンで火葬され、

遺灰は自然にまかれたとされています。

 

ゾロアスター教徒が多い、インドのムンバイには

現在も鳥葬専用の施設があり、

最新の技術を使って腐臭の除去などを行っていますが、

近隣の住民からは苦情が寄せられて問題になっています。

 

 

ゾロアスター教の禁忌について

 

ゾロアスター教の禁忌は、

火などの自然物や信者自身など

「清浄」とされるものを汚すことで、

 

火葬や土葬をすること、

異教徒からの改宗を禁じてきました。

 

しかし、近年のゾロアスター教徒は

現代社会で生き残るため、火葬を採用するなど、

古来の教えにも柔軟に対応するようになってきています。

 

異教徒からの改宗は

現在も認められていませんが、これを維持すれば

教徒数の減少や消滅は避けられないでしょう。

 

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